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「ああ…姉さんか。今日は月がずいぶん赤いね。」
そんなことを言ったのだと思う。
「真っ赤な月が昇る日にはさぁ、どこかで惨殺死体がーーーー」
そう言って笑い出したあの子の目は死霊のようだったよ。
こう、仄暗い水の底のような…
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昨日、深夜にふと目を醒ましたらあの子が私に馬乗りになってこう言ったんだ。
今夜は月が出ていないんだ。きっとあいつが隠したんだ。って。
心底こわくなったよ、尋常じゃないくらい汗をかいていたし。
痙攣して舌、噛みそうになってたから抱きしめたら少しは落ち着いてくれた…と思う。
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なんだかぼんやりしていることが増えたように思う。
あとたまにぼそぼそ独り言も言ってる。よく、聞き取れないんだけど…ごめん。
―――そうだね、あの子はそろそろ死ぬことがわかってたんだね。